後先考えずに「ギブ」する人が結局うまくいく まだ何物でもない君たちに贈る成長のヒント

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伊藤:それは本当にそうだね。テイクを考えてギブしたら、それはダサすぎだよね。まずはギブありき。テイクはいつか必ず来るし、なんなら来なくてもいいやと思ってたほうがいい。僕も昔、営業をしてたころ、それに気づいてから、めちゃめちゃ成果が上がるようになった。僕は人見知りだし、自分なんかダメだと思ってたから、人のお役に立つしかなかったんだけど。

齋藤:僕は大学生のころまで、「どうやったらテイクできるだろう」としか思ってなかったからわかるんだけど、テイカーって、ちょっとでもギブすると、すげえ損すると思ってるんですよ。ほんとうは逆なのに。僕がテイカーから脱することができたのは、うちのかみさんとか、この会社(dof)を一緒に立ち上げた大島征夫さんという電通の大先輩の影響が大きい。彼らは後先を考えず自分にできることをどんどんやる。それを真似して僕もそういうふうにしだしたら、すごくいいスパイラルが回りだしたんです。

いい人でいるために、ゴミが落ちていたらそれを拾う

伊藤:そうだよね。それは生き方としてもすごく大事だと思う。大谷翔平が目標達成のための「マンダラチャート」を書いているじゃない。あのなかに「人間性」とか「運」という目標もあって、彼はいい人でいるために、ピッチにゴミが落ちていたらそれを拾うわけだよね。それは自分が活躍する環境をつくるためにやってるわけだよ。

齋藤:「情けは人のためならず」、自分のためってことですね。

伊藤:仕事とか人生がうまくいくかどうかは、そこに気づけるかどうかがすべてだって気がする。もし若い人にメッセージがあるとしたら、それだね。

(構成:長山清子)

伊藤 羊一 武蔵野大学アントレプレナーシップ学部 学部長

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いとう よういち / Yoichi Ito

アントレプレナーシップを抱き、世界をより良いものにするために活動する次世代リーダーを育成するスペシャリスト。2021年に武蔵野大学アントレプレナーシップ学部(武蔵野EMC)を開設し学部長に就任。2023年6月にスタートアップスタジオ「Musashino Valley」をオープン。「次のステップ」に踏み出そうとするすべての人を支援する。また、Zアカデミア学長として次世代リーダー開発を行う。代表作「1分で話せ」は60万部のベストセラーに。

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齋藤 太郎 コミュニケーション・デザイナー/クリエイティブディレクター

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さいとう たろう / Taro Saito

慶應義塾大学SFC卒。電通入社後、10年の勤務を経て、2005年に「文化と価値の創造」を生業とする会社dofを設立。企業スローガンは「なんとかする会社。」。ナショナルクライアントからスタートアップ企業まで、経営戦略、事業戦略、製品・サービス開発、マーケティング戦略立案、メディアプランニング、クリエイティブの最終アウトプットに至るまで、川上から川下まで「課題解決」を主眼とした提案を得意とする。サントリー「角ハイボール」のブランディングには立ち上げから携わり現在15年目を迎える。

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