「仕事が楽しいですか」という宣伝文句が炎上
「今日の仕事は、楽しみですか。」。品川駅コンコースに並んだ数十台のディスプレーに10月4日、一斉にこんなメッセージ広告が掲げられ、その様子を映した写真がSNS上で炎上しました。
「ディストピアだ」「つらくても仕事を頑張っている人を傷つける」と批判を浴びたのです。広告主であった企業は即刻、広告を取り下げ、「配慮に欠く表現だった」と謝罪しました。
この広告は、人材育成事業などを展開する会社が掲出したもので、当該のキャッチコピーが流れるのはほんの短い間。その直後に、「仕事を楽しいと思える人を増やしたい」というメッセージが続いていました。
コンコースをうつむきながら歩く大勢の会社員の頭上に、何十枚ものパネルで一斉に同じメッセージが流れている一瞬を切り取った写真にインパクトがあった、ということのようです。
「仕事が楽しいですか」という宣伝文句が炎上する。この国の閉塞感を象徴するエピソードのようですが、世界のデータをひもとくと、「世界一、仕事や会社を嫌う不幸な日本の会社員」の姿が浮かび上がってきます。なぜ、そこまで日本人は「仕事が苦痛」なのでしょうか。
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