眞子さん圭さん「結婚」に見た「皇室の根本課題」 なぜ、2人の結婚はここまで「怒り」を誘ったか

イギリスで始まった「COP26」で、エリザベス女王がビデオメッセ―ジで開会のあいさつを行った(出所:イギリス王室のYouTubeチャンネル 2021年11月2日投稿 〈最終閲覧日:2021年11月2日〉)
日本を代表する一部上場企業の社長や企業幹部、政治家など、「トップエリートを対象としたプレゼン・スピーチなどのプライベートコーチング」に携わり、これまでに1000人の話し方を変えてきた岡本純子氏。
たった2時間のコーチングで、「棒読み・棒立ち」のエグゼクティブを、会場を「総立ち」にさせるほどの堂々とした話し手に変える「劇的な話し方の改善ぶり」と実績から「伝説の家庭教師」と呼ばれ、好評を博している。
その岡本氏が、全メソッドを初公開した『世界最高の話し方 1000人以上の社長・企業幹部の話し方を変えた! 「伝説の家庭教師」が教える門外不出の50のルール』は発売後、たちまち14万部を突破するベストセラーになっている。
コミュニケーション戦略研究家でもある岡本氏が「眞子さん結婚問題の深淵」について解説する。
「分断」を象徴するかのような結婚会見
幾多の障害を乗り越えて、眞子さんと小室圭さんがゴールインしました。本来は、とてもおめでたい話なのに、国民の世論は「賛成派」「反対派」で真っ二つ。
10月26日に行われたお二人の結婚会見も、結婚を「肯定する側」「否定する側」が最後まで歩み寄ることがない、まさに「分断」を象徴するかのような内容でした。
落ち着いた様子の眞子さんから感じられたのは、「喜び」というよりも「怒気」と「悲しみ」。彼女たちに共感する立場の人には、その潔さ、吹っ切れ方が、すがすがしく見えたほどでしたが、逆に反対する人たちは、後ろ足で砂をかけられたような気分になったかもしれません。
ここまでこじれた最大の要因はなんといっても「『コミュニケーション』のもつれ」ではなかったでしょうか。突き詰めれば、「何をしたか、しなかったか」というより「何を言ったか、言わなかったか」の問題。
当初から、もっと上手にコミュニケーションができていれば、ここまで禍根を残すことにはならなかったでしょう。本記事では、お二人の「話し方」から、「会見に込められた意図」を読み取るとともに、「今後の皇室のコミュニケーション戦略のあり方」について考えてみましょう。
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