今回の会見の「お二人がコメントを述べ、質問は文書で回答」という、これまでの常識をすべて取っ払った「前代未聞」のやり方には、「古びた慣習には従わない」「私たちのやり方を貫くのだ」という強い意志が現れていました。
「新時代の女性」を体現するかのような態度
一切の忖度はなく、謝る気もそぶりもない。たとえば、気の弱い人や企業なら、通常であれば「皆様にご心配とご迷惑をかけてすみませんでした」ぐらいなことは言ってしまうものです。
しかし、「ご迷惑をお掛けすることになってしまった方々には大変申し訳なく思っております」(眞子さん)、「この度の結婚に関してご迷惑をお掛けしてしまった方には大変申し訳なく思っております」(圭さん)という表現を使っていました。
これはつまり、「迷惑をかけた周囲の人には申し訳ない」と思うが、「誹謗中傷を浴びせ、この結婚にケチをつけた人たちに対して、申し訳ないと思う気持ちはさらさらない」というスタンスのようにも聞こえました。
「一方的な臆測」「いわれのない物語」などと強い言葉で抗議をすると同時に、「金銭トラブルといわれるもの」と表現し、「トラブル」とは認識していないという考えを示しました。
堂々としたたたずまい、時折見せる笑顔など、「お二人の固い信念の伝わる、メッセージ性の強い会見だった」といえるでしょう。
その根底にあるのは、「因習(伝統)にはとらわれず、自分たちの意志を貫くんだ」という強い思い、そして、「誹謗中傷には負けない」「私たちは悪いことは一切していない」という確信です。
眞子さんの毅然とした態度、強いイニシアチブも印象に残りました。席に着くときも、席から離れる際も、堂々と圭さんの前を歩き、名前の連名の際も眞子さんが先。
「圭さんのお母さまの元婚約者の方への対応は、私がお願いした方向で進めていただきました。圭さんの留学については圭さんが将来計画していた留学を前倒しして、海外に拠点をつくってほしいと私がお願いしました」などと、すべて自分が決めたと明言するなど、まさに「新時代の女性」を体現するかのように主導権を印象づけていました。
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