プロは「自分の市場価値」をどう値付けているのか 個人と企業が対等な時代の「働き方&稼ぎ方」

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齋藤:「ギブする」と本に書きましたけど、自分の遊休在庫を出すことで喜んでもらえることは多いですよね。空いている部屋を『Airbnb』に出したら思い出ができたと評判になった、みたいな。

篠田氏(左)と齋藤氏。盛り上がった対談は2時間近くにおよんだ(撮影:梅谷秀司)

篠田:遊休在庫の中身を出して喜んでもらえる感覚はわかる一方、自分自身は進化して、出せる価値も増やしたいじゃないですか。齋藤さんはそれが自然にできている感じがするけど、どうですか?

齋藤:在庫を出すことでフィードバックがもらえて、結果として新しいものが入ってくるんだと思います。昔は遊休在庫を出したら在庫が減ってしまうような気がしていたけど、むしろ出せば出すほどより多くのものが戻ってくるんじゃないか、と思えるようになりました。

10年ぐらい前に増田宗昭さん(カルチュア・コンビニエンス・クラブ代表取締役社長兼CEO)から「たらいの水を手で押し出すとどこかに壁があるから絶対に戻ってくる」と言われたことがあるのですが、まさにそのとおり。

それに、ノウハウを出すことで人から追いつかれる可能性があるからこそ、その分「自分が進化しなきゃ」という感覚を持つこともできます。「負けちゃいられねー」ってファイトが湧いて出てきますね(笑)。

(構成:天野夏海)

齋藤 太郎 コミュニケーション・デザイナー/クリエイティブディレクター

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さいとう たろう / Taro Saito

慶應義塾大学SFC卒。電通入社後、10年の勤務を経て、2005年に「文化と価値の創造」を生業とする会社dofを設立。企業スローガンは「なんとかする会社。」。ナショナルクライアントからスタートアップ企業まで、経営戦略、事業戦略、製品・サービス開発、マーケティング戦略立案、メディアプランニング、クリエイティブの最終アウトプットに至るまで、川上から川下まで「課題解決」を主眼とした提案を得意とする。サントリー「角ハイボール」のブランディングには立ち上げから携わり現在15年目を迎える。

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篠田 真貴子 エール取締役

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しのだ まきこ / Makiko Shinoda

エール株式会社取締役。社外人材によるオンライン 1on 1を通じて、組織改革を進める企業を支援している。2020年3月のエール参画以前は、日本長期信用銀行、マッキンゼー、ノバルティス、ネスレを経て、2008年〜2018年ほぼ日取締役CFO。退任後「ジョブレス」期間を約1年設けた。慶應義塾大学経済学部卒、米ペンシルバニア大ウォートン校MBA、ジョンズ・ホプキンス大国際関係論修士。人と組織の関係や女性活躍に関心を寄せ続けている。『LISTEN――知性豊かで創造力がある人になれる』『ALLIANCE アライアンス――人と企業が信頼で結ばれる新しい雇用』監訳。『まず、ちゃんと聴く。コミュニケーションの質が変わる「聴く」と「伝える」の黄金比』巻頭言ほか。

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