〈成長の行方〉SBCメディカルグループが掲げる「2035年に顧客数で日本一」/成否を左右する信頼維持とマルチブランド戦略
2035年に日本で一番お客さまの多い医療グループになる――。
「湘南美容クリニック」を中心とするSBCメディカルグループ。その創業者の相川佳之氏が今、手帳に記している目標だ。
GMOインターネットグループ代表の熊谷正寿氏の著書『一冊の手帳で夢は必ずかなう』。夢や目標を細分化させて日々のスケジュールに落とし込むという「人生の管理」を説いた本だ。本の内容に感銘を受けた相川氏は、手帳を活用している。
SBCメディカルグループのフランチャイズ(FC)クリニックの年間来院者は、医療脱毛の「リゼクリニック」や男性専門総合美容の「ゴリラクリニック」なども含めて約206万人。年間の延べ来院者数は約651万人に上る。
公的医療機関だが、全国91病院の日本赤十字病院に訪れる年間の外来患者延べ数は約1490万人。単純比較はできないとはいえ、来院者数がいかに多いかがわかる。
整形外科やAGA、保険診療領域にも展開
相川氏は現在、SBCメディカルグループホールディングス(HD)のCEOを務める。HDは24年9月、アメリカのナスダック市場に特別買収目的会社(SPAC)経由で上場した。日本では医療法人自体の上場が医療法の関係で難しいため、海外での上場となった。
HDの業績は24年12月期で売上高が約2億ドル(約310億円)、純利益0.4億ドル(約70億円)。主な事業は、フランチャイジーの医療法人が持つ湘南美容クリニックやゴリラクリニックなどの経営支援となる。経営支援しているクリニックの売上高は、24年度実績で約1700億円に上る。
FCクリニック数は、26年1月時点で国内外282院となった。クリニック数で美容医療業界2位のTCB東京中央美容外科グループは約100院。SBCメディカルグループは業界内で頭一つ抜けた存在だ。




















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