厚生労働省も問題視する「直美」が増えている理由とは?
「正直、一度きりの自分の人生を削ってまで、他者の命を救う意義があるのかと考えてしまう。ワーク・ライフ・バランスやタイムパフォーマンスのよい、自由診療や美容医療に若手医師が流れるのは、やむをえないと思う」。こう明かすのは、関西の大学病院に勤める30代の医師だ。
大学病院では月の残業時間が100時間を超えることが多々ある。それでも給与は、残業代込みでやっと日常生活をやり繰りできる程度。今後の生活に必要な費用を賄うため、医局に内緒で美容クリニックのバイトを始めることにした。
コスパの違いは歴然
大学病院と美容医療の「コストパフォーマンス」の違いは歴然だ。バイトでは「大学病院より格段に負担が軽い内容で1日7万円。大学病院の月の基本給の約2割を稼げる」(前出の医師)。そのうえ、休日や夜間の呼び出しに備えて待機する、オンコールなどもない。
「タイパ」も「コスパ」もよく、ワーク・ライフ・バランスも保たれる──。このような理由から今、美容医療や自由診療の医療機関で働く医師が増えている。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録いただくと、有料会員限定記事を含むすべての記事と、『週刊東洋経済』電子版をお読みいただけます。
- 有料会員限定記事を含むすべての記事が読める
- 『週刊東洋経済』電子版の最新号とバックナンバーが読み放題
- 有料会員限定メールマガジンをお届け
- 各種イベント・セミナーご優待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら