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大学病院に"崩壊"の危機、働き方改革で矛盾噴出 「自己研鑽」「宿日直」が若手医師を苦しめる

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大学病院の看板
(写真:けいわい / PIXTA)

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日本各地で深刻化している医師不足。しかし、日本国内の医師数は増え続けている。いったい何が起きているのか。本特集では、医師不足をはじめとした診療現場を取り巻く現実、その一方で盛り上がりを見せる美容医療、さらに医学部の最新事情を取り上げる。

時間外労働の上限を規制する「医師の働き方改革」がスタートして半年余り経つが、最も影響を受けているのが大学病院だ。

千葉大学では時間外労働を正確に把握するために、各医師がキーホルダー型のビーコンを装着して位置情報を記録するシステムを導入している。

居場所がわかるビーコン

「診療」の収益に依存

ビーコンの記録によって、診療ゾーン(大学病院)と教育・研究ゾーン(医学部)にいる時間帯が明確に把握できるようになった。上司の指示による業務は、時間外労働として認められており、各医師が自ら申請する。

千葉大はこの勤怠管理で、医師の残業代が年間数億円増え、経営を圧迫しているという。

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