先進国でも下位グループ。当事者は悲観的だ。
日本各地で深刻化している医師不足。しかし、日本国内の医師数は増え続けている。いったい何が起きているのか。本特集では、医師不足をはじめとした診療現場を取り巻く現実、その一方で盛り上がりを見せる美容医療、さらに医学部の最新事情を取り上げる。
日本の研究力が低下している──。自然科学分野の論文数やその質について分析し、研究のあり方について警鐘を鳴らしてきたのが、医学者の豊田長康・鈴鹿医療科学大学学長(元三重大学学長)だ。
臨床医学において引用回数が上位10%に入る論文がいくつあるかを国ごとにまとめた。ハイレベルの論文を何本出しているかという点で、臨床医学論文の「量と質」を示すランキングだ。
質や量は先進国の中で最低
1位アメリカと2位中国が他国を大きく引き離して上位にいる一方、日本は英国やドイツに差をつけられて、10位だった。しかも日本と対照的に、韓国や台湾が年を追うごとに順位を上げている。
豊田学長は次のように指摘する。
この記事は有料会員限定です。
ログイン(会員の方はこちら)
有料会員登録
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
トピックボードAD
有料会員限定記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら