医師不足の中で診療をどう維持するか。各地からの報告。
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「先月(10月)は循環器内科医7人と、心臓外科医6人全員の残業時間が80時間を超えた。うち9人は、100時間を超えている。診療体制はギリギリの状態が続いており、ほかの診療科でも医師が足りていない」。こう明かすのは、市立函館病院の森下清文院長だ。
今年4月から始まった「医師の働き方改革」。勤務医の時間外労働は、原則として年間960時間(月80時間相当)が上限になる。ただし地域医療を支える病院や研修を担う病院は、特例として年間1860時間まで認められる。
医師の健康を守り医療事故を起こさないためにも、残業時間の上限規制は必要だ。だが多くの医療機関では医師不足のうえに残業規制が重なり、診療の維持に苦慮している。
市立函館病院は北海道南部(渡島半島全域)において、重症患者を24時間受け入れる唯一の病院だ。地域の面積は東京都の約3倍に及ぶ。まさに医療の「最後の砦」の役割を担っている。
「長時間労働がよくないのはわかっているが、私たちが断れば行き場のない患者が出てくる。労働時間に制限があるからとの理由で患者を犠牲にしていいとは誰も思っていない」(森下院長)
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