後期研修医が大学病院にとって「都合がいい」理由 勤務時間減では解決しない「医師の働き方」改革

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
医師の勤務時間を制限しても、問題は解決しません(写真:Fast&Slow/PIXTA)

2024年4月から医師の働き方改革の新制度が実施される。原則として、医師の年間の時間外・休日労働時間が960時間以内、月100時間未満に制限される。ただ、医師不足の地域で緊急性の高い医療行為に従事する医師や、初期・後期研修医に限り、最大1860時間、月100時間までの残業が認められる。

「週に100時間以上」の激務

このような規制が設けられたのは、医師の過剰残業が常態化しているからだ。谷川武順天堂大学教授(公衆衛生学)らが発表した「令和元年医師の勤務実態調査」によれば、調査に協力した病院勤務医8937人の8.5%が週に80時間以上、1.2%が100時間以上働いていた。

「令和元年医師の勤務実態調査」順天堂大学医学部公衆衛生学谷川武の報道発表資料より
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事