「アプリの自分に近づきたい」若者たちの美容医療 現場の医師が語る、変わるニーズと抱える問題
最近の若者は「美容整形に抵抗がない」という声をよく聞く。昔と比べ、若者の美容意識はどう変化し、美容医療はどう変わったのだろうか。
日本形成外科学会や日本美容外科学会の専門医である高須幹弥医師(高須クリニック名古屋院院長)に、最近の若者の美容意識や美容医療の傾向など、美容医療の最新事情について話を聞いた(全2回、本稿は1回目。2回目はこちら)。
10代~20代の女性が「肯定的」
――日本美容外科学会(JSAPS)らが実施した美容医療実態調査によると、美容外科の施術回数は2022年が373万回。コロナ禍でいったん減りましたが、以降増えているようです。特に今の若い人たちは昔に比べ、美容医療に対するハードルが下がっている感じがします。
美容医療界も、若者の美容意識も、ここ10年で大きく変わりました。若者ほど美容医療に抵抗がなく、10代~20代の若い女性の6~7割が美容医療に肯定的です。
2022年に調査会社が実施した「美容に関する意識調査」(株式会社クロス・マーケティングが実施した美容に関する調査(2022年)女性編)でも、10代(15~19歳)では74%、20代は57%が「コンプレックスをなくすために、美容整形することは良いと思う」と回答しています。
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