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慶応大学病院が「美容医療」に参入した背景事情 きっかけは予防医療センターの移転だった

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慶応義塾大学病院の外観
(写真:MARODG / PIXTA)

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コロナ禍を経て、巨額赤字を抱えた病院の姿が露呈しつつある。本特集では、閉院が相次ぐ都市部や地方の実態に加えて、改革が成功し高成長を遂げた病院の実例など、医療の現場の今に迫る。

慶応義塾大学病院は2024年5月から、美容外科を含めた5つの自由診療を提供している。きっかけは2023年秋、同病院の予防医療センターが虎ノ門・麻布台に移転したことだった。

「跡地を生かして病院の収益増を」と、大学は自由診療を含む新たな事業を募った。そこに手を挙げた一人が形成外科の貴志和生教授だ。形成外科による美容医療は病院の新たな収益源として大きく期待されている。

現在は身体への負担が少ない部分痩身やほくろ除去がメインだが、今後は見た目の若返りを目指すフェースリフトなどの本格的なメニューも追加していく。乳房の再建手術や、上まぶたが下がる眼瞼(がんけん)下垂の手術などで培った技術を生かすことができる。

初期投資はごくわずか

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