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売上高は10年で3倍超、一宮西病院のスゴい経営 「断らない医療」を掲げ医師の採用を強化

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患者を集めるには優秀な医師の採用が不可欠だ。

一宮西病院の外観
市内に大きな競合病院があり、独自の生き残り策をとってきた(写真:編集部撮影)

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コロナ禍を経て、巨額赤字を抱えた病院の姿が露呈しつつある。本特集では、閉院が相次ぐ都市部や地方の実態に加えて、改革が成功し高成長を遂げた病院の実例など、医療の現場の今に迫る。

過去10年間で売上高が3倍以上に伸びたのが、愛知県一宮市にある一宮西病院だ。社会医療法人杏嶺(きょうりょう)会が運営する。

2023年7月、従来の病棟に加え新たな病棟が完成し、病床数は以前と比べ約1.6倍の801床(一般病床587床、回復期リハビリテーション病床180床など)になった。2023年度は病棟建設や機器類購入の費用などを計上し営業利益(医業利益)はマイナス5800万円に沈んだが、2024年度は売上高が350億円前後に、営業利益は35億円程度に回復する見込みだという。

医師を増やし急成長

上林弘和・法人理事長兼病院長が「断らない医療」を掲げ、診療科を増やし医師も増やしてきた。常勤医師は2014年度の60人から2024年度に219人に増えた。

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