
知り合いの知り合いからなんと「100年ものの梅干し」をいただく。100年前の暮らしに想いを馳せつつ大切に食べております(写真:筆者提供)
疫病、災害、老後……。これほど便利で豊かな時代なのに、なぜだか未来は不安でいっぱい。そんな中、50歳で早期退職し、コロナ禍で講演収入がほぼゼロとなっても、楽しく我慢なしの「買わない生活」をしているという稲垣えみ子氏。不安の時代の最強のライフスタイルを実践する筆者の徒然日記、連載第27回をお届けします。
普段、どこで食材を買っているのか?
さて、ここまでの連載をお読みいただいた方は薄々お気づきかと思うが、私、まあまあの健康マニアである。マニアと言っても色々あるので一緒くたに語られるのは不本意ではあるが、それでも世の中の人を「健康マニア」と「そうでない人」に分けたら、間違いなく健康マニアグループに所属すると思われる。
特に、食べるものにはうるさいタイプだ。健康的なものを食べたいし、逆に言えば、健康的なものを「おいしい」と思う人間である。
とはいえ。
じゃあ日々の買い物にものすごく気を使っているかというと、これが案外そうでもない。
世の健康マニアの中には、オーガニックな自然食品店でしか買い物をしないという方もおられよう。米や野菜は無農薬。加工品や調味料も添加物を使わないものを。
それはそれでよーくわかります。私も大好物の玄米餅や洗濯石鹸を買いに、近所の自然食品店には定期的にお世話になっている。あと調味料(味噌と醤油)はどこで買おうと、シンプルな材料しか使っていない昔ながらのものを選んでいる。
でも、普通に普段食べるものをいつも自然食品店で買うかというと、そこまではしない。
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