「添加物と無縁な生活」は許されないという現実 「普通のサンドイッチ」で胃腸がパニック?

✎ 1〜 ✎ 26 ✎ 27 ✎ 28 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

やっぱりね、ちょっと値段が高いのだ。

もちろん高いのには理由がちゃんとあって、無農薬で人の手で虫をとり雑草を取り、気の遠くなるような手間暇かけて作られたものが、そうじゃない野菜と同じ値段はなずはない。

そういうものを生産しておられる方をとても尊敬するし、それを買う方も尊敬します。私もたまには買わさせていただいております。しかし毎日のこととなると、どうしても値札を見て尻込みしてしまう。

加えて、私は八百屋が好きなのだ。オーガニックスーパーもスーパーのうちであって、私はスーパーじゃなくて八百屋のお兄さんお姉さんから野菜を買うのが好きなんである。

そしてもう一つ、理由がある。

誤解を恐れずに言えば、自然食品店で何もかも買うというのは、私にとっては「ピュアすぎる」行動なのだ。

実は私には手痛い経験があって、以前「マクロビオティック」という健康法に非常に凝ったことがありまして、それまで当たり前に買っていたもの、食べていたものの多くが「ダメ出し」をされていることに驚き、そんなに悪いものを食べていたのか! と買い物に非常に気を使うようになり、まさに自然食品店で多くのものを買っていたことがあった。

ところがそれがだんだんエスカレートしてくると、普通に売っている食品や、普通の食品を普通に食べてる人が、なんだか「ダメなもの」「ダメな人」のように見えてきてしまうのである。周りはすべて汚れていて、自分だけはピュア。そんな選民思想のようなものにとらわれ始めた。

普通の店に出入りできなくなり、友人と食事に行くと胸がつかえるようであった。こうなってくると、これはこれで立派なビョーキである。健康のためにやっているのに、心の健康はどんどん失われていく気がした。

そこで初めて気がついたのだ。あれもダメ、これもダメというような排除的な食生活は、何事にも必要以上に夢中になってしまう私のような人間には向かなかったのである。

ということで、日々近所の普通の店で普通に売っているものを普通に買い、普通にご飯を作って普通に食べている。それが私の現在の食生活である。それでも十分にヘルシーな、しかも天文学的に安価な食生活を送っていることは、これまで散々自慢してきたとおりであります。

食品表示を必ずチェックするようになった理由

で、これで一件落着と言いたいところなのだが、一つ、困ったことが起きているのであった。

普通に売っているものを、普通に買う。先ほども書いた通り、それが私の食生活のモットーなんだが、最近、そうもいかなくなってきたのである。何か食べ物を買おうと手に取るときは、必ずパッケージをひっくり返して裏側を見る。添加物をチェックしているのだ。

次ページサンドイッチで体調が悪くなる?
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事