「添加物と無縁な生活」は許されないという現実 「普通のサンドイッチ」で胃腸がパニック?

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なぜこんなことをし始めたのかというと、何度か「ひどい目」にあって懲りたためである。

始まりは、数年前のある朝のこと。とある大手コーヒーチェーン店で何気なくヘルシーな野菜サンドとコーヒーを食べながら仕事をしていると、どうも胸のあたりがムカムカしてきた。全身もだるい。

あれ、なんか体調悪い? お腹でも冷やしたのかしらと思ってやり過ごしたんだが、その後もその店に行くたびに、同じ症状に見舞われるのであった。

コーヒーの飲み過ぎだろうか。でも他の店ではどうということもないのである。ってことはもしかして……サンドイッチ? と思ってラベルの表示を見ると、驚くほどの長いカタカナの羅列である。

それまで意識したことなどなかったが、確かにどこかの工場で作られたものをフレッシュさをキープして店頭に並べるとなれば、それなりの添加物が必要なのだろう。調味料にも添加物が入っているのかもしれない。

でもそれまでの人生の中で、外で何かを買って食べて気分が悪くなることなどなかったのだ。それに、普通のサンドイッチですよ。ジャンクなものでも何でもない。まさかこの程度の添加物で体が反応するなんて、にわかには信じられなかった。

だがその後も、似たようなことが続く。何かの拍子に調子に乗ってスナック菓子をバリバリ食べたりすると、明らかに胃腸が拒否反応を示している感じなのである。

「ピュアすぎる体」が添加物を受け付けない

いや……これはどう考えても、添加物に体が過剰反応しているのではないだろうか。

確かに、いわゆる「ピュアな食生活」をしている人が、「普通のもの」を食べると全身にじんましんが出るという話を聞いたことがある。健康的な食生活を追求した結果、むしろ体が弱くなってる??……とフシギな気もするが、調べてみたところ、確かに人の消化器官というものは、日頃食べているものに応じて消化の体制を整えるらしいのであった。

食べ慣れていないものが突然やってくると、「えー! なにこれ! キイテナイヨ!」となって、たちまち途方に暮れてしまうらしいのだ。要するにうまく消化できないのである。

つまりはですね、私の胃腸はそのようなことになっているらしい。普通の店で普通のものを買い、普通に料理して食べているはずが、まさかの「めちゃくちゃピュアな食生活」になっていたらしいのである。なのでわが胃腸は、まったく見慣れぬ添加物が急にやってきた日にゃ、「なにこれー? キイテナイヨー」とパニックになっていたんである。

いやいやーいつの間にそんなことに? と思って、改めてわが食生活を見直してみる。

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