オリンピック競技を「英語で楽しむ」超テクニック 競技・種別・種目の違いを知っていますか?

✎ 1〜 ✎ 78 ✎ 79 ✎ 80 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

ここで倍数接頭辞を1から12まで、単語例と一緒にあげてみます。なんとなく、聞き覚え、見覚えのあるものがあるはず!

monochrome(モノクローム)はmono-(1)と-chrome(色)が合わさってできた単語で、1色しかないという意味。日本では商標になっていますが「テトラポッド」で有名な消波ブロックは、4つ脚が付いているのでtetra-(4)と-pod(脚)を組み合わせてtetrapodと言うんです。

これらのほかに皆さんが知っている単語でも、倍数接頭辞が使われている例はたくさんあります。例えば、octopus/ˈɑktəpəs アクトゥプス/(タコ)はocto-(8)と-pous(脚)が組み合わさってできた単語。それからdecade/ˈdekeɪd デケイドゥ/(10年)にdec-が付いているのも納得ですね。

バスケットボールの3x3はなんて読む?

それでは本題に戻りましょう。33の「競技」を確認いただきましたが、次に下位に「種別」がある「競技」だけ取り上げて見ていきましょう。「種別」のほうが観戦のときにはより役立ちそうですね。まずは「水泳」から。

synchronized swimming(シンクロナイズド・スイミング)は2017年にartistic swimming(アーティスティック・スイミング)に変更になったそうです。翌年2018年からは、日本語のほうでも合わせて「アーティスティック・スイミング」に変更になったとのこと。synchronizeは「同期する」「一緒に動く」という意味でしたが、ソロ演技もあることからか、これが競技にはふさわしくないということになったそうです。変更時には賛否両論あったようですね。東京オリンピックでは「デュエット」と「チーム」の演技のみが行われます。

「水球」は、もともとはfootball in the waterやaquatic football(水中フットボール)と呼ばれていたようですが、現在はwater poloと呼ばれています。知らないと日本語からは想像できない単語ですので、覚えておくといいでしょう。

次に「バスケットボール」を見てみましょう。

3x3 basketball の3x3はthree-ex-three(スリー・エックス・スリー)と読みます。日本語でも同様に呼ばれていますので、覚えておきましょう。もともとはストリートや公園などで3 on 3(スリー・オン・スリー)と呼ばれて親しまれていた3人制バスケットボールが、国際的にルール整備されて公式競技として生まれ変わったのが3x3とのこと。

昔の名残で、3 on 3と呼ぶ人もいるようですが、現在は公式競技では3x3(スリー・エックス・スリー)と呼んで、ローカルルールなどで実施される3 on 3とは区別するようになってきたようです。

日本では以前は公式に「スリー・バイ・スリー」と呼ばれていたようで、こちらの呼び名を使用する方もいるようですが、「スリー・エックス・スリー」という名前が日本でも少しずつ浸透してきているとのことです。

次ページ日本生まれの種目
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事