ビズリーチが採用面接の全履歴を残すワケ 採用の成否は、数年後に初めてわかる

✎ 1〜 ✎ 7 ✎ 8 ✎ 9 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

面接官が数人であれば、まだ話し合いによって目線を合わせることも可能です。しかし会社が成長し、面接官が増えたらどうなってしまうでしょうか? そのつど話し合って目線合わせをするのは不可能になりますから、会社として明確な基準を持っておくしかありません。

とはいえ、そのような基準を明確化するのは簡単なことではありません。言葉で定義したとしても、その解釈は人によって異なってくるため、経験を重ねることでしか学べない面もあるからです。

そんなことを考えて導入を決めたのが、面接で聞いたことやその所感をすべて履歴として残すシステムでした。

営業日報のような面接履歴

イメージとしては、営業マンが残している「営業日報」や、会議の「議事録」のようなものです。詳細な「営業日報」があれば、担当者が途中で代わっても、前任者が何をしていて、相手がどういう反応をしたか、続く自分は何をすべきかがわかります。ビズリーチがオリジナルのシステムで残している面接履歴も、それと似ています。

・誰がいつ面接したか?(面接官と面接日時)
・応募者が面接に来てくれた理由(志望動機)
・応募者の仕事上の実績(キャリアと実績)
・応募者はビズリーチの事業について、どう考えているか?(事業の理解)
・応募者は今後、何をやっていきたいと考えているか?(キャリアビジョン)
・それらを総合した面接者の所感と次の面接で確認して欲しいこと

 

このように、面接の内容を文章化して残し、続く面接官には何を重点的に確認してもらいたいのかまで書いて、次の人に履歴を引き渡します。

次ページ面接官の技量も向上
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事