なぜ幹部社員は、髪を金色に染めたのか 炸裂!グーグルOB起業家のホンネトーク(後編)

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前編と同様、起業をテーマに語り合う。左からクービックの倉岡寛CEO、freeeの佐々木大輔CEO、フリークアウトの佐藤裕介COO
 

前編はこちらをご覧下さい。

上場審査=「ちゃんとしようよ」

山田 6月24日、フリークアウトは東証マザーズに上場しました。6月26日には株式時価総額が450億円を越えるなど、高い評価を受けていますが、日本でグーグルのOBが経営をする企業が新規上場をしたのは初めてですよね。

佐藤 そうですか。ちょっとわからないですけど。ただ海外ではたくさんありますよね、日本では初めてかもしれませんが。

山田 将来の参考になると思うので、倉岡さん、佐々木さんから、上場手続きについてどんどん聞いてください。

倉岡 どれぐらい前から準備をしました?

佐藤 創業して1年半ぐらいで監査法人と主幹事を決めて、そこからはずっと準備をしていました。もっとも準備といっても、監査を入れた決算をちゃんと出すとか、そういうことですけど。2年ぐらいは、そういう体制を作る作業をずっとしてきていますね。

ただ、この作業はそれほど面倒くさいものではない。基本的には、「残業代をちゃんと出しましょう」など、当たり前のことをちゃんとしようぜ、という話ですから。

佐々木 とはいえ、それまでは必ずしもちゃんとしているわけではない。スタートアップ時のちょっといい加減な、ゆるい雰囲気ってあるじゃないですか。そういうのは失われたな、という感じですか。

佐藤 意図的に失わないようにコントロールしています。体制自体はどんどんちゃんとした会社の形になっていって、出社や退社の時刻も記録しないといけなくなる。そうなると息苦しいので、バランスをとるために管理部門のシニアなメンバーの髪の毛を金髪に染めてみたり(笑)。「お前、明日から金髪にしてこい」って。ある程度の不謹慎さはちゃんと残しておくので、まあ大丈夫でしょう。

佐々木 柔らかくなりすぎだよ。

倉岡 そこもブランディングですか。

佐藤 そうです。佐々木さんのオフィスもいい雰囲気ですね。

佐々木 うちはもう完全にいい加減。労働時間が長いので、居心地のいい、楽しい環境で働けるといいと思っていますね。

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