どうせやるなら世界基準のビジネスをやろう 炸裂! グーグルOB起業家のホンネトーク(前編)
山田 今日は、グーグルOBのスタートアップ3人に集まってもらいました。起業ブームともいわれる中で、グーグル系スタートアップは、事業内容がシンプル。何の問題を解決するかが明確で、日本国内だけでなく世界にスケールするポテンシャルを持っている。これから起業を考える予備軍にとっては、教科書のような存在だと思います。
まずは、読者に向けて一言ずつ、自己紹介と、それぞれのビジネスの中身を説明してください。シンプルに説明できるところがすごいところなので、なるべく一言でお願いします。
佐々木 私は2012年に会社を立ち上げました。「クラウド会計ソフトfreee(フリー)」という、クラウドで使える会計システムサービスを提供しています。
佐藤 2010年にできた「Freak Out(フリークアウト)」という会社のCOOをやっております。業務内容はザックリ言うと、「インターネット広告の効率的な取引インフラの開発」です。
倉岡 「Coubic(クービック)」というインターネットの予約システムをつくるサービスをやっています。グーグル退社後はグリーで働いていたので、今の会社は2013年に立ち上げたばかりです。
山田 佐々木さんのfreeeは、スタートアップにとって、ひとつのブランドになっていますよね。会計にfreeeを使っているとイケてる会社だと思ってもらえる。伝統的なパッケージソフトを使っていたら、ダメなイメージがある。
佐々木 ありがとうございます。うちは会計ソフトの会社で、まあ、そんなにカッコいい業種ではない。でもうれしいことに、うちのみんなは会社のロゴが入ったTシャツを会社に着てきてくれるんですよ。
佐藤 僕は佐々木さんが、このTシャツを着ているとこしか見たことないです。
佐々木 僕は毎日着るようにしているの。社長だからね。
社員数が1年で10倍に
山田 会社をつくってからわずか2年で、ブランドができたのはすごいですよね。
佐々木 製品を出してからは、まだ1年ちょっとですね。
佐藤 まだ1年ちょいなんですか? それはすごい。
佐々木 去年の今ごろは、まだ社員が4人しかいなかった。
倉岡 それがいまは40人でしたっけ。1年で10倍ということですね。
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