なぜ幹部社員は、髪を金色に染めたのか

炸裂!グーグルOB起業家のホンネトーク(後編)

倉岡 何人ぐらいのときからそういうことを意識しました?

佐藤 30人ぐらいになると、けっこうぶれてきますね。最初は友達ばかりの採用なので、なんとなく統一されている。それがエージェント経由の採用が増えてくると、ちょっとした違和感が多くなる。そのときに「手ゴネ」が必要になりますね。

佐々木 freeeの社員は40人ですが、最近引っ越したので100人くらいまで増えても大丈夫ですね。

倉岡 クービックは今私を入れて5人ですけど、もっと大きくしていきたいですね。

山田 みなさん、引っ越しをよくしますが初めから広いところを借りようとは思わないんですね。

倉岡 お金が……。お金の問題です(笑)。

山田 それでも引っ越しは大変ですよね?

佐々木 2年で4回引っ越しましたから、もう引っ越しが仕事みたいになっている。最近は慣れちゃって、全然苦にならない。

規模が大きくなると引っ越しも大変

佐藤 僕らもいままでは夜逃げみたいに急に引っ越していたんですけど、さすがにこれだけ所帯が大きくなると、1年くらい前から計画しておかないと、なかなか見つからない。佐々木さんのところは、今から引っ越しの準備を始めておかないと間に合いませんよ。

僕らも最初は新橋の小さな所にいて、そのあと六本木のシェアオフィスに移ったんですけど、そのときの写真を、今入ってくる人たちに見せて「こういう小さいオフィスから始めたんだよ」っていうと、やっぱり伝わるものがあるみたい。だから会社が小さいうちに、いっぱい写真を撮っておいたほうがいいと思います。「俺たちの原点はここだぜ」みたいな。その点、倉岡さんのオフィスはきれいだからびっくりしました。

倉岡 ここけっこうきれいなんですよね。でも入るときはすごく大変だった。間借りさせて頂いていたオフィスを出て、いろいろ探しましたが、信用問題でなかなか入れてくれない。会社じゃなくて自分個人として借りなければダメだったり、保証人がもう1人必要だったり。しんどかったなあ。一程度の規模まで入れるようなシェアオフィスにはニーズがあると思いますね。

佐藤 佐々木さんも最初はマンションの一室でしたね。

倉岡 トイレが一つで、大問題になったという。女子インターンもいたので。

山田 そう考えると起業のインフラがらみのビジネスって、まだいろいろありそうですね。

佐々木 今、ベンチャー有識者会議など、スタートアップの課題について話をする場がありますが、参加しているメンバーがなぜかベンチャーキャピタルの人と一世代前の経営者の方なので、意外と最近の起業家がどんなことに困っているかを知らない。

佐藤 会社の銀行口座すら簡単には作れませんよね。

倉岡 そうそう。銀行口座を作れないし、引っ越せない。

佐々木 面接も、いちいち喫茶店に行かないといけなかったですからね。最初のころはカレー屋で面接をしていたから、採用された人にとっては、「カレー」という印象が強いらしいんですよ。

佐藤 確かにうちもそうだった。オフィスに連れていくと引かれるから喫茶店で面接をしていた。

山田 逆に、そこにはビジネスチャンスもありますね。会議室の整ったシェアオフィス、面接をしやすいおしゃれな喫茶店、空いている場所をまた貸しするオフィス版のAirbnbなどなど。これから、そういうビジネスを手掛ける会社も出てくるかもしれませんね。

(記事構成:長山清子 撮影:尾形文繁)

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