原価率50%近いの商品も! 銀座ウエストが78年愛される「不変の哲学」と「驚異の素材主義」の秘密
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バブル期以降に訪れた数々の危機
平成バブル期はさまざまな投資の誘いなどがあったが、大きな動きはせずに、質実剛健な経営に徹した。それがよかったのか、バブル後も大きなダメージはなかったという。
その後も銀座ウエストは順調に推移していったが、1986年、66歳の先代、依田友一社長は直腸がんを患った。手術は無事成功したが、この機に、ヤマハ発動機に勤務していた長男の龍一氏(当時35歳)を呼び戻し、以降、2人で経営に携わることになる。
「まったく別の業界からの転身に、わからないことだらけでしたが、とにかく先代の考え方に従っていきました」と龍一氏は言う。
その後も平穏な営業を続けてきたときに、突然、銀座ウエストを襲った事故が1992年の火事である。裏側の事務所から火の手が上がり、店内は半焼。事務所からは青空が見えたという。


















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