「個の力」を「組織の力」にする方法とは?

東京ガスの村木茂副会長に聞く(前編)

 東京ガスの村木茂副会長は、オーストラリアやロシアでの天然ガスのビッグプロジェクトを成功させてきた。国際会議でも活躍し、エネルギー業界の日本の顔となっている。しかし、キャリアをスタートした20代、30代の頃は、取り組んでいた研究を打ち切られるなど、決して成功ばかりの若手時代とはいえなかった。それでもポジティブに何かを学び取っていく、会社人生の前半戦について聞いた。

小学校3年生で上京

三宅:エネルギー関係の会合やパーティで村木さんを見かけると、海外の人も含め、いつもたくさんの人に囲まれていますよね。しかもその中でひときわオーラを感じます。

いきなりで恐縮ですが、子供の頃の村木さんは、ガキ大将タイプだったのではないでしょうか。

村木:そうだったような気がします(笑)。小学校では、よくバケツを持って廊下に立たされました(笑)。けっこう勉強させられたから、そのフラストレーションを発散していたのかな。

僕は福岡県の大牟田出身なのだけど、東京にいた母方の祖母が教育熱心で、「あなただけ東京に出てきなさい」と言われて、小学校3年のとき親元を離れて東京で暮らすことになったのですよ。

三宅:えっ、小学3年生でですか?

村木:そうなんです(笑)。祖父母の家から白金小学校に通ってね。当時、名門校だったんですよ。それで白金小学校とか高輪小学校の子供たちが集まる三原塾というスパルタの厳しくて有名な塾に行っていました。ちなみにそこの1年先輩が三菱商事社長の小林健さんです。三原塾では座敷に正座して授業を受けるのだけど、生徒を成績順に並ばせるんですよ。成績のいい子はいちばん前の席で、悪いとどんどん後ろにいっちゃうんです。

三宅:すごい塾ですね。

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