「セレブ婚」を夢見るアラフォー女性の勘違い 都内一等地に戸建てを買わないなら「お断り」

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男性の稼ぎが多い場合、それで家計を回し、女性の稼ぎは女性がお小遣いとして使うという形をとっている夫婦もいる。しかし、家庭は夫婦が協力しあって作っていくものなので、わずかな金額でも女性の稼ぎを家計に入れていくことは、女性の働く意識の向上にもつながるのでよいことだろう。

そこで私は、オンライン家計簿を作ることを提案した。お互いに自分が自由になるお金は確保しつつ、毎月それぞれが決まった金額をそこに入れて、家計はそこでやりくりしていく。1カ月のうち使わなかった分は一家の貯金にまわし、それは旅行などのレジャー費、家の修繕費、家電を買い替えるときの代金などに充てる。もしも子どもが生まれたら、家計のプランを再度見直す。

「なるほど。彼女とちょっと話をしてみます」

貯金について価値観が合わなかった

ところが、数日後、聡から、「相談したいことがあります」と、連絡が入ってきた。

「3日ほど前に、里美さんと結婚後のお金の話をしたんです。それからというもの、彼女の様子がおかしい。以前はLINEを送るとその日のうちに返信が来たのに、もう3日間返信がない。どう考えてもこの変わりようは、お金の話が原因だとしか思えません」

いったいどんな話をしたのか?

「まずは新居をどこに借りようかという話をしました。ゆくゆくは買ってもいいけれど、まずは賃貸にしよう、と。で、その家賃と光熱費は、僕がすべて出すことにしたんです。そこから1カ月の生活費の話になりました。彼女の提案は、僕が毎月25万円、彼女が5万円を出して計30万円にする。その中から食費や雑費を10万円でやりくりしていく。残り20万円は家の貯金にすると言うものでした」

「えっ? なんで20万も貯金をする必要があるの?」

「そうなんですよ。だから、僕もそれを言ったんです。僕は自営業だし、家にたくさんのお金をプールするなら、会社においておきたい。『10万円で生活するなら、僕が15万出して、里美さんが5万円で20万円にして、10万円の貯金じゃダメなの?』って。そうしたら、急に機嫌が悪くなったんです。そこで話をゴリ押しするとケンカになると思ったので、その日は結論を出さずに、そのまま別れました」

次ページそれ以降、里美の態度が冷たくなり…
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