「セレブ婚」を夢見るアラフォー女性の勘違い 都内一等地に戸建てを買わないなら「お断り」

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LINEは、こんな内容だった。

「義雄さんとの結婚ですが、ちょっと考えさせてもらっていいですか? 最初から買うつもりもないのに戸建てを見に行くのは、どう考えても失礼ですし、ひどいと思います。あの日、帰って父や母に家を買う話をしてしまいました。『よかったね』と喜んでくれたのに、急に、『見に行っただけ』という話になり、両親も、『期待させておいて、それはないだろう』と言っていました。口では調子のいいことを言って、行動が伴わない。そんな方との結婚は、将来が不安です」

彼女は都内一等地に戸建てを見に行き、そこで生活する自分を思い描いて夢見心地になっていたのだろう。ところが、急に、「買わない」と言い出した。お城まで連れて行ってくれるはずの豪華なシンデレラの馬車が、一瞬にしてカボチャに戻ったような気持ちになったのではないか。

義雄は、私に言った。

「買わないとは言ってないんですよ。今買うのは正解じゃないと言っただけで。それに、家を買ってくれるから、僕と結婚するんですかね。買わないなら結婚しないというのは、僕の何を見て付き合っていたのかな。あまりの豹変ぶりに困惑しますよ」

そのLINEが来た後も、2人の付き合いは続いていたのだが、義雄の彼女に対する気持ちは、どこか冷めてしまった。彼の気持ちの変化に由恵も気づいたのだろう。

そこから数日後に、彼女の相談室から、“交際終了”の連絡が来た。

1カ月20万円の貯蓄をする必要性はあるのか?

こちらは、家計の貯金を1カ月にいくらするかで、もめたカップルだ。

真剣交際から2カ月、聡(仮名、39歳)は里美(仮名、33歳)にプロポーズをし、それを受けてもらって婚約が成立した。

その報告を私にうれしそうにしながら、聡は、こんなことを聞いてきた。

「結婚後の家計って、皆さんいくらくらいで賄って、どんなふうに管理しているのでしょうか」

1カ月いくらで家計を賄うかは、世帯収入にもよるだろう。聡は自営業だったが、業績は順調で年収が1400万円近くあったので、平均家庭よりも金銭的には余裕があるはずだ。

「結婚後は、彼女も働きたいと言っているので、その気持ちは尊重したいと思っているんですよ。彼女はできる範囲で家計にお金を入れてくれればいいかなって」

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