コロナで金銭感覚の違いを思い知らされた
8月の末、外資系に務めるという伊保子(仮名、38歳)が、入会面談にやってきた。3つ年下の義太郎(仮名、35歳)と1年半結婚をしていたが、緊急事態宣言明けに離婚。この度、再婚に向けて婚活をしたいという。
「今住んでいるマンションは、私が頭金を出して買ったものだったので、離婚後は彼が出ていくことになりました。
6月に離婚届を提出したのですが、次に住む場所が見つかるまではそのまま同居していたんです。8月にようやく出ていったので、私も心機一転、婚活を始めることにしました」
離婚の原因とは、いったい何だったのか?
「金銭感覚の違いです。それは、お付き合いをする当初から感じていたことですが、緊急事態宣言期間中、四六時中一緒にいて、あることが起こり、もう歩み寄って暮らしていくのは無理だと思うようになりました」
義太郎とは、婚活アプリで知り合った。彼の年収は300万円弱、伊保子は500万円弱。彼の年収が少ないことは気になったが、2人の稼ぎを合わせれば、世帯年収は800万円になる。ならば、普通に暮らしていけると思っていた。ところが結婚をしてみると、異常なくらいお金を出費することに細かい人だとわかった。
「最初は彼が好きだったので、私も言われるがまま、お金をなるべく使わない生活をしていました。でもそういう生活がだんだん息苦しくなっていって。お金は貯まっていくけれど、心が貧しくなっていくのを感じたんです」
無料会員登録はこちら
ログインはこちら