《歌舞伎町》散策したら、“東京の魅力”を再発見しまくった件…。“6500円の映画館”から飲み屋、神社まで「危険な街」の今を紹介!

写真は歌舞伎町のシンボルになっている歌舞伎町一番街アーチ(写真:Ryuji / PIXTA)
ユニークな映画館を軸に、その街の魅力を再発見していく本ルポ。
その第1弾として訪れたのは、アジア随一の歓楽街であり、観光客でにぎわう歌舞伎町の高級シアター「109シネマズプレミアム新宿」だ。
そこは、大勢の人であふれる街の喧騒とはまるで別世界。全席プレミアムシートというラグジュアリー志向を売りにして、ちょっと高いお金を払ってでも映画館で過ごす時間を楽しみたい層に支持されている。
では早速、映画に詳しいライターの武井保之さんとともに「歌舞伎町」に繰り出してみようーー。
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かつては危険な街だった歌舞伎町
かつて歌舞伎町といえば、さまざまな飲食店や風俗店が軒を連ねる夜の街であり、映画館やコマ劇場、ライブハウス、ボーリング場などの芸能文化が根づく一方、反社会勢力に属する人たちが肩で風を切って歩く、剣呑な空気が漂う歓楽街といったイメージが強かった。
90年代にはアジアマフィアによる抗争などもあり、一般人が足を向けにくい危険な地域になっていた時期もある。
しかし、2000年代に入って、自治体と警察による歌舞伎町浄化作戦がはじまった。反社会勢力を一斉に取り締まるとともに、違法風俗店を摘発し、不法滞在外国人を検挙したほか、街中に監視カメラを設置。
さらに、客引きなどを禁じる東京都迷惑防止条例やぼったくり防止条例の施行など徹底した浄化によって街が生まれ変わり、そこから客層も一変した。

大久保公園は東急歌舞伎町タワーからJR新大久保駅方面に向かってすぐ(筆者撮影)
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