「直接応募」は35歳以上に不利
最後に、「応募方法」について。企業サイトのエントリーフォームから応募する「直接応募」、知人や友人から紹介される「直接紹介」、人材紹介会社などを使う「エージェント」、そして「ウェブツール」の4つがある。
「直接応募」は、35歳以上は難しい。既存のポストや職種だけを募集していて、「まだ社内で気づいていないが、本当は必要なポスト」の提案ができないからだ。35歳以上は、「直接紹介」と「エージェント」が重要になってくる。
「直接紹介」の場合は、知人や友人を頼り、自分が希望するような会社がないかを聞きまくること。
「エージェント」の場合は、35歳までと35歳以上で活用の仕方が変わってくる。35歳までは、エージェントにキャリアプランの相談に乗ってもらえばいい。エージェントも企業の求人をたくさん持っているので提案しやすい。35歳以上は、すでに過去のキャリアがあるので、キャリアプランの相談自体ができない。エージェントも、求人が少ないので手持ちの求人を提案するしかない。35歳以上は、キャリアプランを自分で考えたうえで、なるべく多くのエージェントに会い、自分に合う求人を探す。
「ウェブツール」は、転職サイトやSNSなどだ。いろいろな企業の目に留まるように、自分の強みやスキルを詳細に書き込む。客観視して、それをどういうふうに生かしていくかを表現すれば、「マネジメント力」をアピールできるし、少なくとも自分自身の見せ方がよくわかっていることを伝えられる。
若いときは膝をすりむいてナンボだが……
増澤さんは、リンクトインとビズリーチに登録した。外資系企業からも数多く声がかかり、年収面で条件のいい会社はたくさんあったという。だが、鎌倉新書の社長(清水祐孝さん)から直接、連絡が来て入社を決めた。なぜ鎌倉新書を選んだのか。
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