ミュージシャンからコンサルに転職してみた

マイナスの第一印象を、いかにプラスに転換するか

 景気回復ムードの中、転職市場が活況だ。30代以上の即戦力を求める企業が急増し、もはや「35歳転職限界説」はなきものになりつつある。しかも、業種・業界を超えた人材大移動が起きているのだ。盛り上がる転職市場の背景には何があるのか? 中途採用を積極的に行う企業の事情と求める人材像、転職成功者のキャリア戦略を、5日連続特集で紹介していく。
 4日目は、ミュージシャンからコンサルタントに転身した男性に、キャリア戦略をうかがう。
※1日目 「転職大ブーム!崩れる「35歳転職限界説」はこちら。
※2日目 「大企業の“逸材”がベンチャーに流れ始めた」はこちら。
※3日目 「あの有名企業は、なぜ中途採用に熱心なのか」はこちら。
デロイト トーマツ コンサルティングの松永エリック匡史さん

ミュージシャンとコンサルタントは究極のサービス業

ミュージシャンからコンサルタントへ──。異色の転身をした松永エリック匡史さん(47歳)は、大手コンサルティング会社であるデロイト トーマツ コンサルティングの執行役員だ。

「そんなに違う仕事をよくやっていますね」と決まって言われる。それに対する答えは、「違いませんよ。いつも相手を喜ばせることに命を懸けるという意味で、これほど似ている仕事はない。両方、究極のサービス業だと思っています」。

とはいえ、「元ミュージシャンのコンサルタントって大丈夫?」と不安を覚える人もいるだろう。第一印象で否定的に見られることを、エリックさんは逆手に取る。「否定は興味の証しだから、きちんと道筋をつけて説明しきることができれば、逆にプラスの印象に変わるはず」。

数々の転職は「すべて戦略的にデザインされたキャリアパスだ」と話すエリックさんの道筋は、転職の固定概念や壁を破るものだ。これまでのキャリアをたどってみよう。

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