ミュージシャンからコンサルに転職してみた マイナスの第一印象を、いかにプラスに転換するか

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相手が欲しがるのは、イノベーティブかつ地道な人

ひとつは、相手が欲しがる人材になること。つまり、希少価値があり、イノベーティブで、一緒に仕事をしたら何か新しいものが生まれそうだと思わせる。

もうひとつは、新しいものだけでなく、地道な仕事もこつこつできると思わせること。基礎的なビジネスの経験は非常に重要である。

「イノベーティブなものを生み出すには基礎が重要。音楽も、ひたすら地道な基礎練習も重ねて、初めて自由な演奏ができるようになる。ジャズの即興演奏がまさにそうだ。不自由の中で自由になるには、嫌になるほど基礎を体にたたき込む必要がある。ビジネスもまったく同じ。体で覚えるのだ」

この2つを意識してキャリアパスを戦略的に志向すれば、流れは自然と相手のほうからやってくるという。

「報酬」は重要な目安。「やりがい」に逃げていないか

最後に、転職の決断において「報酬」がひとつの重要な目安になる、とエリックさんは付け加える。「やりがい」という言葉に逃げていないだろうか。

「会社は本当に欲しい人材には十分な報酬を払う。もし、やりがいがある仕事なら、きっと会社にとっても価値があるはずだから給与は下がらないはず、というのが私の持論。これまで譲れないラインはクリアしてきたし、それを満たさない企業は、仕事がどんなに魅力的に見えても断ってきた」

希望する報酬より極端に低い場合、自分のやりがいとは何なのか、長期的に見ても本当にそのやりがいを貫けるのか、熟慮することが必要かもしれない。

明日は、転職と起業に何度もチャレンジしてきたビジネスパーソンの事例を紹介しよう。

(撮影:梅谷秀司)

上田 真緒 ライター、編集者

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うえだ まお / Mao Ueda

ビジネス誌、ビジネス書の編集者・ライター

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