メディア業界自体を変えていく

2004年、37歳のときに野村総合研究所に転職する。外資系企業から、再び日系企業に移ったのはなぜか。
「日系でコンサルティングの経験をすることは、大きな価値だと思っているから。日本のカルチャーを知っていることは、グローバルの中で価値になってくると考えた」
野村総研にいた7年間で、業界全体が劇的に変化した。気がつけば、スマートフォンが普及し、アップル、グーグル、アマゾンという新しいプレーヤーがグローバル市場をリードしている状態だ。この動きの速い業界で、通信からエンターテインメントまで幅広い事業のコンサルティングと新規事業の戦略に取り組んだ。
2011年、44歳でIBMにアソシエイトパートナーとして転職する。このときは「この業界にいるかぎりは、コンピュータの歴史を作った世界のIBMで一度働いてみたかった」という理由だった。
そして2013年11月、46歳で現在のデロイト トーマツ コンサルティングに転職した。メディア業界自体を変えていくために、まずは「2020年のメディアの姿」を描くべきと考え、各国のデロイトを訪ね回り、メディア業界の専門家たちとディスカッションした。2週間で訪問したのは、北京、フランクフルト、パリ、ミュンヘン、ロンドン、ニューヨーク、サンフランシスコ、シアトル。「世界のメディア論を糧に、これから戦略を練っていく。そんなグローバルな活躍ができるフィールドだ」と胸を躍らせる。
順を追ってエリックさんのキャリアを見ていくと、ミュージシャンからコンサルタントへの転身は、異色ではなく自然な流れに思えてくる。エリックさんがつねに心掛けていたのは2つ。
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