「われわれにおカネをくださるのは、業者ではない。結局、業者におカネを払っているのはお客様。だから、われわれはお客様から問い合わせの電話を受けたときに、お客様にとっていちばんいいように丁寧に対応すべきだ。業者の立場に立つ必要はない」
この答えは、質問する前から増澤さんがそうあるべきだと考えていた答えと一致した。社長のビジョンと価値観がしっかりしている。これで、3つの要素がそろった。
「この会社は絶対に伸びると確信した。一方で、両輪をつなぐ車軸や、社長のビジョンを伝える仕組みのところが、組織として未熟だと感じたので、そこを自分が担いたいと思った」
こうして十分に話し合ってから入社したので、ギャップが少ない。年収、ポジションの希望もかなえてもらえた。今、増澤さんは充実した毎日を送っている。
35歳以上にも追い風が吹く転職市場。だが、これは日本が本当の実力社会に切り替わる転換期なのかもしれない。力のある人は何歳でも動けるようになるが、力のない人にはむしろ厳しい時代になっていくだろう。追い風を背中に受けて、自分の思うとおりに進むには、確固たる軸を持つことが必要だ。
(撮影:風間仁一郎)
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