シャネルの家紋? 自由すぎる武将たち
練馬区に今風の武者が大集合

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浮遊する、サムライたち 

『武人浮遊図屏風』 2008年

この『武人浮遊図屏風』のように、絵画はわざと古びた感じに仕上げられている。絵の中の侍はおそろいの甲冑を着け、タケコプターのようなもので空を飛んでいる。その上には、背中にジェットエンジンのような筒状の装置を背負って飛んでいる侍もいる。なんともシュールな光景だ。

「金色の背景の部分には、正方形の金箔を張っているかのような筋を描いています。紅茶や玉ねぎの汁などを使って、絵に古色をつけています」

目立ちすぎる兜

最後に紹介する『Talking Head』は、兜が熊の形をしている。合戦場で敵味方が入り乱れていると、誰が手柄を立てたのかがわかりにくい。だから兜に派手な装飾をして、威厳を表したり、目立たせたりすることがあったという。『Talking Head』のような熊の兜も実際にあったそうだ。

「日本には付喪神(つくもがみ)といって、時間がたつと物に生命が宿るという考え方がありました。野口さんは付喪形式という兜を勝手に作っています」

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