洗剤ボトルごしごし…で価値感が変わる?

身の回りの品の「価値」を「変換」してみる

東京都現代美術館で5月11日まで開催中の「MOTアニュアル フラグメント―未完のはじまり」では、自分の中で当たり前に思っていることが、微妙に”ずれる”ような感覚を味わえる。

たとえば、このプラスチックボトルは、市販の洗剤や柔軟剤の容器の表面にヤスリをかけたもの。光沢はすっかり消えて毛羽立ったようになり、どこか現実離れした、不思議な存在感をたたえている。もとはドラッグストアに山積みされているボトルとわかっているのに、なぜか目が引き付けられてしまう。

洗剤ボトルの質感が!

青田真也『無題』2013-14 撮影:伊奈英次

作者の青田真也さんは、「プラスチックではない素材に見えることを心掛けて、自分でもわからなくなるぐらい時間をかけて制作した」と言う。ひたすら表面にヤスリをかけ続けた。

「細かい作業だし、同じ作業の積み重ねなので疲れたりもする。でも、ずっとやっていると、ランナーズハイと同じような、いきなりフワッと気持ちよくなる瞬間があるのです」 

ボトルの質感が変わった瞬間に、ドキドキするような面白さがあるという。

次ページひたすらこすることで、見える価値
関連記事
トピックボードAD
  • グローバルアイ
  • 湯浅卓「トランプ政権の真実」
  • 井手隊長のラーメン見聞録
  • 競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
携帯料金は4割下がる?<br>「高い」の根拠を徹底検証

菅官房長官の「4割下げられる」発言の数値的根拠は正当か? やり玉に挙がるキャリア3社の携帯通信料金の解明に担当記者が挑む。結論は「高いとはいえないが、キャリアは儲けすぎ」。取られすぎと感じる人必読の渾身リポート。