洗剤ボトルごしごし…で価値感が変わる? 身の回りの品の「価値」を「変換」してみる

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東京都現代美術館で5月11日まで開催中の「MOTアニュアル フラグメント―未完のはじまり」では、自分の中で当たり前に思っていることが、微妙に”ずれる”ような感覚を味わえる。

たとえば、このプラスチックボトルは、市販の洗剤や柔軟剤の容器の表面にヤスリをかけたもの。光沢はすっかり消えて毛羽立ったようになり、どこか現実離れした、不思議な存在感をたたえている。もとはドラッグストアに山積みされているボトルとわかっているのに、なぜか目が引き付けられてしまう。

洗剤ボトルの質感が!

青田真也『無題』2013-14 撮影:伊奈英次

作者の青田真也さんは、「プラスチックではない素材に見えることを心掛けて、自分でもわからなくなるぐらい時間をかけて制作した」と言う。ひたすら表面にヤスリをかけ続けた。

「細かい作業だし、同じ作業の積み重ねなので疲れたりもする。でも、ずっとやっていると、ランナーズハイと同じような、いきなりフワッと気持ちよくなる瞬間があるのです」 

ボトルの質感が変わった瞬間に、ドキドキするような面白さがあるという。

次ページひたすらこすることで、見える価値
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