洗剤ボトルごしごし…で価値感が変わる? 身の回りの品の「価値」を「変換」してみる

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青田真也『無題』2013-14 撮影:伊奈英次

モノの本質が見えてくる?

しかし、なぜプラスチックボトルの表面を削るようになったのか? 1982年生まれの青田さんは、もともと大学で版画を専攻していた。

「自分の気持ちの中で、何となく版画を続けられなくなってきて、立体をやりたくなったときに、自分には彫刻などの専門的な技術がなかった。自分にできることを実験的にやっていった中のひとつがこれだったのです」

展示室にはガラスの瓶にヤスリをかけた作品も並んでいる。

「スタジオから家に帰るまでの間に拾った瓶が、洗って磨くとあそこまできれいになる。モノとしてすごい力があるなと」

ヤスリで表面を削り取ると、モノの本質が見えてくる。今回は出品されていないが、青田さんはグランドピアノの表面を削った作品も制作している。

この「フラグメント」展では、30代、40代の日本のアーティスト6組の作品を見ることができる。フラグメントは「断片」という意味だ。

「身の回りにある、ごく普通の小さな既製品や風景の一部を素材に選び、それを再構成して作品にしていく作家たちを選んだ」と、学芸員の森千花さんは語る。

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