猪瀬知事騒動と、警察組織の腐敗を斬る! グローバルエリートが年末に世直し!?

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2013年の最後に、グローバルエリートが世直し

さて、私も年末に一年を振り返った時、昨日の「エールフランスにはもう乗らない」に引き続き、少しくらい世直しのお手伝いをしなければならないと正義感がふつふつとわいてきたわけだが、先日来日したときに、とある警察署でとある恵比寿のレストランの場所を聞いたのだが、非常にわかりにくい説明でレストラン到着が遅れ、東洋経済オンライン編集部にすっかりおこられてしまった。

それに気を悪くした私はふと、以前のコラムで書いたストーカー問題に関連して、警察の不備に関して読者の皆様からの寄せられたメールの数々を思い出したので、2013年年末世直し企画として、「警察の皆さん、ぜひ問題点を直視し、市民を犯罪から守ってください」というメッセージを送るべく、親愛なる読者の皆様からの投稿をご紹介させていただくことにしよう。

なお私は警察の中にも立派に誠心誠意市民を守るために頑張ってくださっている方々がたくさんいらっしゃることを重々理解した上で、それでも数ある問題から目を背けることはできないということで、最近のストーカー事件に対して未然に犯罪を防いだという報道に敬意を払いつつも、警察改革を後押しすべくこれらの読者の皆様からの声をご紹介差し上げたい。

ケース1.切迫した状況で頼りにならなかった警察

当時付き合っていた彼女の元彼Aがストーカーと化しました。私と彼女が家に帰ると合鍵を使って家の中で待ち伏せ。気がついたときにはAは彼女の上に馬乗り状態で包丁を突きつけていました。別の男Bが私を羽交い締め。友人と共謀でした。私は隙を見て現場から逃げ出し警察を呼んで、共に事なきを得ました。容疑者二人は住居不法侵入容疑で現行逮捕となりました。

事前に警察に相談する暇はありませんでしたが、事件後の警察の対応には多くの疑問を感じました。

私が110番をしてから、現場に警官がかけつけるまで30分以上。到着したときは機動隊を含めて10人以上完全装備です。警察に言われたのは「凶器を持っている容疑者に少数で対応して、こっちが逆に負傷しても困る」と。何と頼りない警察でしょうか。その他取り調べの際は疑問を多く感じました。

2ヶ月後に留置所から出てくるA、Bを恐怖に感じていました。彼女は仕事を辞め、実家に戻り、身分を知られた私も引っ越しを余儀なくされ、生活は大きく変わりました。ストーカー事件に対する司法の甘さをすごく感じます。

グローバル・エリートからの解説:殺人という切迫した状況での初動のスピード感が欠如

彼女が包丁突きつけられているのに、アナタも隙を見て自分が逃げ出したらアカンやろう、という気もしたが、この切迫性の高い緊急事態に、30分もかけて10人以上の重装備の警官・警備隊を用意している暇があったのか、対応のスピード感には確かに疑問が残る。

包丁を突きつけられている状態であればものの数秒で命が奪われる局面だけに、完全装備の警備隊10人が駆け付けて被害者の遺体に対面するだけ、そしてなぞのブルーシートで隠して変な線を道に引きまくるだけであとは捜査本部にたらい回しにして任務完了、という虚しい光景が目に浮かんでしまう。

殺人事件の現場という切迫した事態で警察がどのようなスピード感で動くべきなのか、市民を守る危険の代償として大きな権限と税金が投入されていることを今一度再認識してほしいものである。

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