大好きだったウルトラマンをビジネスで仕掛け大成功
――集めたコレクションは2トントラック用コンテナ3台分と、すごい量だそうですね。
15年くらい前に自宅に入りきらなくなって、今は知人の土地にコンテナを置かせてもらっています。日本の特撮をメインに集めていますが、ほかのフィギュアもあるので、こんな量になってしまいました。
今朝、歯磨きながら計算したら、20年間で少なくとも1200万円は使ってきたことに気がついて、愕然としました。これは家族には言えないなと。
――フィギュアを集め始めたキッカケはなんだったのでしょう?
子どもの頃は特撮をよく見ていましたが、普通に卒業し、車やファッションに興味が移りました。1990年代半ば、30歳ごろのことです。渋谷・代官山・原宿のセレクトショップに行くとスター・ウォーズやスパイダーマンといった海外のフィギュアが置いてありました。かっこいいなと買い始めたのが最初です。
――海外フィギュアから、どうしてウルトラマンに傾倒していったのですか?
1990年代当時、僕は外資系CDストアで働いていました。2000年前後からCDが売れなくなり、代わりに当時ニューメディアであったDVDを積極的に売るようになったんです。最初はスター・ウォーズなどのハリウッド映画を一生懸命売り出し、その次に売り始めたのがウルトラマンなど、日本の特撮作品でした。
そこで、僕がハリウッドのSF映画を好きになったのは、ウルトラマンが原点だと自覚したんです。なので僕たち1960年代生まれのルーツであるウルトラQやウルトラマンを、もう一度みんなで見よう、といったプロモーションを始めたんですね。
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