――プロモーション、というとどのような……。
チェーンストアの販促担当として、円谷プロの方に会いに行って「僕らはウルトラマンや、ウルトラQ、ウルトラセブンを見て育った世代です。だから、その当時主役を務めていた俳優を呼んで、イベントを仕掛けたいです」という話をしたんです。
当時の円谷プロは、ウルトラマンガイアというウルトラマン最新作をやっていたので、古いウルトラマン作品を推すことに乗り気ではありませんでした。そこを「僕が会いたい、だから、お客さんも絶対会いたいはずだ」と熱量で説得しました。
――そこまで熱心に言われたら、じゃあやってみようかと心が動くでしょうね。イベントは成功しましたか?
当時、アーティストが来店するイベントをよくやっていました。マライア・キャリーや小室ファミリーといった人たちです。そこにウルトラセブンのモロボシ・ダンが来るわけです。これが見事に当たりました。その店で特撮のDVDを買う人がすごく増えたんです。
そうした経験から、円谷プロのようなコンテンツホルダーで働こうと決めました。でも、その前におもちゃメーカーに転職したんです。流通、メーカーと全体をわかる人間になりたいなと。ウルトラマンだけにこだわったつもりはないのですが、おもちゃメーカーでもウルトラの商品を作ってました。ウルトラ愛が強くて。
デザインはスター・ウォーズに負けない
――2012年に円谷プロへ入社されたそうですが、お仕事内容は。
ウルトラマンを使ったグッズの商品化と営業です。営業というのはウルトラマンをCMなど、広告のキャラクターとして使ってもらうなどです。グッズというと、コンバースとコラボレーションしたスニーカーや、グラニフとコラボレーションしたTシャツなどです。
ここでひとつ言わせてください。この連載は“マニア”がテーマだと思うんですが、僕はマニアではありません。コレクターです。僕の考えですが、マニアは世界観や作品の物語性にこだわる一方、コレクターはモノにこだわります。大事なのは、見た目のかっこよさや美しさ、キャラクターデザインのよさなんです。
――もしストーリーが好みでなくても、キャラクターがかっこよければ買ってしまうんですね。ウルトラマンを久しぶりに見ましたが、確かに立ち姿がかっこいいなあと。
現在、スター・ウォーズやバットマン、マーベルシリーズなど、さまざまなキャラクターが商品化されています。でも、デザインでいったらウルトラマンとかウルトラ怪獣は、絶対それら負けていないと思うんです。
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