「ボヘミアン・ラプソディ」クイーン人気の軌跡

再評価される2大グループの知られざる功績

1970年代を代表するイギリスのロックバンド「QUEEN」(写真左)と、スウェーデンのポップ・グループ「ABBA」(写真:Michael Putland/getty)

クイーンの自伝的映画『ボヘミアン・ラプソディ』が公開され、日本でも大ヒットが続いている。実は、2018年は1970年代のアーティストに関わる音楽映画の当たり年。8月にはアバのヒット曲が満載のミュージカル映画『マンマ・ミーア!ヒア・ウィー・ゴー』も公開され、こちらも大きな話題となった。

筆者含め往年のファンにはたまらない一年だったのだが、当時を知らない新しいファン層も取り込んでの一大ムーブメントとなっている。そこでこの記事では、クイーンとアバという2つの世界的グループを比較し、それぞれの人気の軌跡に迫ってみたい。

同年代にデビューしたクイーンとアバ

アバは1972年、クイーンは1973年にデビュー。アバは1982年に活動停止してメンバーがソロ活動へ移行。クイーンはヴォーカリスト、フレディ・マーキュリーが1991年に亡くなって活動停止となる。しかし、その後もさまざまなプロジェクトを通して彼らの曲は世代を超えて伝承され、時代とともに進化しながら今日まで「名曲のバトンリレー」が続いている。

結成から45年以上経過した現在でも、エンターテインメント・ビジネス界では両者ともまだまだお金を生み出す優良プロジェクトなのである。そこで、これまでのクイーンとアバのプロジェクトを比較してみたい。

レコード・CDセールス編

クイーンはロック、アバはポップスということもあり、ファン層は異なる。クイーンは映画でも再現された伝説の1985年のライブエイド、2日で60万人ともいわれた「ロック・イン・リオ」など記憶に残るライブがある。

一方、アバは誰でも口ずさめる曲のキャッチーさが魅力で、シングル・ヒットの数が多く、シングル・アルバム合わせて全世界で3億7000万枚を売上げている。

(写真:筆者撮影)両者を代表するベスト・アルバム、『クイーン・グレイテスト・ヒッツ』と『アバ・ゴールド』

そこでまず両者のレコード・CDセールスの比較をしてみたい。その中でも両者を代表するベスト・アルバム、『クイーン・グレイテスト・ヒッツ』と『アバ・ゴールド』を取り上げてみる。

実はイギリスではこの60年間で最も売れたアルバムの1位が『クイーン・グレイテスト・ヒッツ』、2位が『アバ・ゴールド』なのである。

次ページ全世界での売り上げは550億円超え
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
  • iPhoneの裏技
  • 岐路に立つ日本の財政
  • ポストコロナのメガ地経学ーパワー・バランス/世界秩序/文明
トレンドライブラリーAD
人気の動画
地方スーパーが撃沈「コスモス薬品」の破壊力
地方スーパーが撃沈「コスモス薬品」の破壊力
年を取っても記憶力がいい人と低下する人の差
年を取っても記憶力がいい人と低下する人の差
日本人が知らない「ビタミンD」不足の怖さ
日本人が知らない「ビタミンD」不足の怖さ
「上司の品格」を疑われる、やってはいけない7つの質問
「上司の品格」を疑われる、やってはいけない7つの質問
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
12のスキルを完全レクチャ<br>ー! 無敵の話し方

ビジネスシーンで大きな武器になる「話し方」。スピーチや交渉、会議など12のスキルを徹底解説します。『世界最高の話し方』著者による共感力スピーチの極意、TED流のノウハウが2時間で身に付くプレゼン術、自民党総裁選候補者のスピーチ診断も掲載。

東洋経済education×ICT