完全週休2日、校務分掌を大幅削減…「子ども主体の学び」実現の両輪で必要だった"本気の働き方改革"《カリキュラムで勝負する横浜創英》の現在地
2024年4月、横浜創英中学・高等学校(以下、横浜創英)の校長に就任したばかりの本間朋弘氏は、最初の職員会議で次のように宣言している。
「これで“ネームバリューのある校長”がいる学校ではなくなった。ここからはカリキュラムで勝負する学校としてスタートしていく」
“ネームバリューのある校長”とは、本間氏の前任で、24年3月に退任した工藤勇一氏を指している。工藤氏は、千代田区立麹町中学校の校長時代に「学校の『当たり前』をやめた」を実践して、全国的に有名になった。その工藤氏が横浜創英の校長に就任したのは、20年4月のことである。
横浜創英はダメになるかもしれない…
就任前後の横浜創英について工藤氏は、「(生徒の)9割が県立高校を落ちた子でした。それが今は、半分くらいが第一志望に変わりました。さらに劇的に変わったのは中学。80人の定員に満たない状況でしたが、今年度は4クラス140人の募集に対し、5回の入試で計914人が受験。受験者層がまったく変わりました」(『朝日新聞EduA』23年4月28日付)と語っている。
この激変は、麹町中での改革を実行した工藤氏の手腕に期待する生徒や保護者が多かったから起きたのだろう。その工藤氏が突然、横浜創英を去った。大きな動揺が学校内外に走った。「ネームバリューのある校長」を失って横浜創英はダメになるかもしれない、と不安に包まれた。


















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