留学という名の現実逃避が何も生まない理由 「なんとなく留学」ほど無意味なものはない

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といっても何も具体的な勉強対象を絞る必要もありません。

実際に私自身も大学生活を前半は「さまざまな勉強を通じて将来自分がコミットできる分野を探す」期間と位置付けていました。

そして後半はそのコミットするべき分野に徹底的に注力をする。そういったプランを持っていました。

そういった位置付けがあったからこそ、学部も特定の分野の勉強が多い専門的な学部ではなく、さまざまな分野の勉強ができる「国際学部」という名の何でも学部を選んだのです。

「何でも学部」だと、何でも学べるがゆえに何も身に付かないで卒業するのが関の山ですし、実際にそういった人は非常に多かった印象です。同じ大学を卒業、つまりインプットが一緒でも、卒業後のキャリア(=アウトプット)は人それぞれなのはご存じのとおりです。

この「大学」はそのまま「会社」でも同様のことが言えます。場所が一緒でも結果は人それぞれです。変わる主体が人である以上は、自分自身が場たる学校なり会社なりに主体的に向き合わないといけません。自分の心構え次第で結果は大きく変わるのです。

であるからこそ、冒頭で申し上げたとおり「アメリカの大学か、日本の大学か」というだけの選択は、目的によって答えが異なりますから、意味がないのです。

「ポリシーがあるか否か」が大きな影響を与える

大学選びにせよ、職業選びにせよ、「その選択に自分のポリシーがあるか否か」がアウトプットに大きな影響を与えるということです。

大学とは4年間という長期にわたる自分の時間を投資するための場所ですから、ポリシーの有無はその後の人生を変えるといっても過言ではありません。

今月、私の新著『極端のすすめ』(草思社)が発売されましたが、まさに本書はそのような自分なりのポリシーをいかに作り、どう人生に生かしていくかを述べたものです。興味があればぜひご参照ください。

田中さんが、大学選びを含めた人生における選択をご自身なりのポリシーをもって行うことで、行動を大きなリターンにつなげられるよう応援しております。

安井 元康 『非学歴エリート』著者

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やすい もとやす / Motoyasu Yasui

MCJ社長兼最高執行責任者(COO)。アニメーションの企画・制作を手掛けるベンチャー企業を経て、MCJにて東証への上場を経験。その後、経営共創基盤にて戦略コンサルタントして9年間活躍し、2016年3月にMCJに復帰。著書に学歴コンプレックスに悩みながらも独自の方法でキャリアを切り開いてきた様子を描いた『非学歴エリート』(飛鳥新社)や、自分ならではの人生を生きる術を描いた『極端のすすめ』(草思社)等がある。

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