留学という名の現実逃避が何も生まない理由

「なんとなく留学」ほど無意味なものはない

反対に何の目的もなく留学をした人たちは、言葉は辛辣ですが、何も変わらずに帰ってきたケースが大半でした。

私の学生時代は就職氷河期と言われていたこともあり、卒業が近くなると就職活動を避けて、もっともらしい理由をつけて留学する人たちもいたほどですが、その後彼らの活躍を聞いたことはありません。

つまり、目的がないアクションに対しては何のリターンも得られないということです。

大学に行くケースも同様

これは留学にかかわらず、国内の大学に行くケースも同様です。「日本の大学に行っても英語ができるようにならない」。そういう人は沢山いますが、はたして本当でしょうか?

私は21歳で初めて海外に数カ月勉強に行くまでは日本でしか教育を受けたことはありませんでしたが、その前の段階ですでに英語でのコミュニケーションは問題ないレベルになっていました。

将来仕事で英語を日本語同様に使えるレベルになって自分自身の差別化の1つにしたいという目的があったうえで勉強していたので、本気勝負だったからこそ結果もついてきたのだと思います。

目的のない受け身の勉強だったか、具体的目的のある本気の勉強だったかの違いでしかありません。

英語をマスターした私自身の勉強方法の詳細はここでは割愛しますが、要は何事も「何かないかな」「誰かが何とかしてくれる」という受け身のスタンスでは何も始まらないし、何も起こらないということです。

自分探しで旅に出る――。これも一緒で、旅に出て自分を探せた人なんてわずかです。ちょっと口が達者になって帰ってくる程度で終わります。

具体的な目的をもったアクションのみが具体的なリターンにつながるのです。

したがって、田中さんも日本にせよアメリカにせよ、大学での勉強を自分の人生の中でどう位置付けるかを考えるのが先です。

次ページ勉強対象を絞る必要はない
キャリア・教育の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • Amazon週間ビジネス・経済書ランキング
  • 映画界のキーパーソンに直撃
  • 最新の週刊東洋経済
  • 岐路に立つ日本の財政
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
新車販売の3割が自社登録<br>BMW「自爆営業」の実態

高級輸入車BMW。その国内販売店で今、大量の新車が中古車として売られている。日本法人が課した厳しいノルマで、ディーラーが自社登録しているのだ。本誌はBMWジャパンの強引な販売の証拠となる内部資料を入手。背景にも迫る。