新入社員は「就活スーツ」で出社してはダメだ 社会人は、何をどう着こなすべきなのか?

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スーツはまず、最低3着は買いそろえたい。なぜか? 日中のほとんどの時間を着て過ごすスーツには、1日着れば汗やほこり、手の脂などが多く付着する。1度着たら2日は、「疲れた」スーツを休ませたいからだ。

「1日着たとしたら、必ずブラッシングしたあとにハンガーで吊るし、最低2日は休ませたい。これだけで耐用年数がかなり変わります。そう考えると最低でも3着は欲しいですね」(吉田さん)

「最低3着」、色柄はこう選ぶのがテッパン

3着のスーツの形は2つボタンか3つボタンのシングルという定番スタイルで統一。色柄は「ネービーの無地」「グレーの無地」「ネイビーかグレーのストライプ柄」を選ぶのがおすすめだという。

まずは「ネービー無地」は、最もスタンダードで着回しが利く色柄。特に日本人の肌の色にネービーは映えるため、着こなしやすい。中でもフォーマルな濃いめのネービーを選べばまず間違いないので、社会人の開幕戦には欠かせない1着だ。

次は「グレー無地」。グレースーツは、人によって「年寄りくさい」と評されることもあるが、言い方を換えれば「落ち着いて見える」メリットがある。「幼く見えるのが悩み」「もっと大人っぽく見せたい」と考えている若手社員には、特におすすめ。濃いめのチャコールグレーのほうが着こなしやすいが、春夏をメインと考えるとチャコールよりはやや薄めのミディアムグレーくらいのスーツを2番手に選びたい。

そして最後は「ストライプ柄」。3着買うなら、1着くらいは切り札として柄物を取り入れたい。もちろん無地のほうが無難だが、早いうちに柄物に挑戦しておけば、それだけ経験値が増え、将来の着こなしの幅が広がる。色はネービーでもグレーでもいい。ただし、ストライプの幅は、あまり太すぎない最大でも1センチメートル程度にしておきたい。やたらと太い、コントラストがビンビンに効いたストライプなど「主張しすぎる太さと色」を選ばないほうがいい。

「3着しか着回さない中で、あまりにアクの強い柄を選ぶと、その“ビンビンなストライプ”の印象が強烈に残りすぎる。いわゆる“悪目立ち”してしまいます」(吉田さん)。確かに、まだ仕事もやり方も知らず、顔も覚えられていない新入社員が、やたらと主張するビンビンのストライプスーツを着ていたら、上司や先輩に「なんだ、あのビンビンは?」と悪い意味で覚えられてしまいそうだ。油断すると「びんびん物語」、あるいは「徳川龍之介」という、アラフォー世代以上にしかピンとこないあだ名をつけられるリスクもある。気をつけたい。

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