新入社員は「就活スーツ」で出社してはダメだ 社会人は、何をどう着こなすべきなのか?

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ひとまずコレで入社1年目にそろえておきたいスーツスタイルはひととおりそろうはずだ。加えて、“ちょい足し“として、吉田さんがすすめるアイテムがある。

まずは「スペアパンツ」だ。クールビズを視野に入れて、スーツ購入時に、パンツだけ同じデザインのものを2本買っておく、というもの。就活時に夏場に備えてスペアパンツを買った経験がある人もいるかもしれないが、暑い夏は同じ。社会人になっても需要はある。

「ネービー無地、グレー無地などのスーツのパンツは、そのままシャツとパンツだけのクールビズスタイルでも使えます。しかし、パンツ単体で夏場使うと、着用やクリーニングの回数が増えて、色落ちなどの速度も速くなる。再び秋にスーツスタイルで使ったとき、上下の色が少し違っていることがある。そこで事前に2本購入して、パンツだけ色落ちや劣化のスピードが速まらないようにするわけです」(吉田さん)

いざクールビズのシーズンになってパンツだけ買い足すのは、意外と面倒なもの。どうせフィッティングして気に入ったスーツを買うならば、このタイミングでクールビズを見越してスペアパンツを買うのは賢い手といえそうだ。

新人は、オシャレよりも”清潔感”が何より大事

そして、もう1つの“ちょい足し”アイテムが、スーツ用のブラシや衣類用スチーマーなどのメンテンナス用品だ。先述どおり、スーツなどのウール製品は着用後にブラッシングするだけで長持ちさせることができるが、意外とブラシを持っていない人が多い。営業などで外まわりをするなどハードに動き回る人ほど、ブラシは持っておくといいだろう。

さらに、スーツをハンガーにかけたままスチームをあてられる「衣類用スチーマー」も便利だという。1日着たスーツはシワがどうしてもつくが、これをあてればものの数十秒で消すことができる。

「要するにオシャレな装いよりも『清潔感のある装い』こそ、新入社員の方々が目指すべきスーツスタイル。ブランドもののスーツを買う余裕があるなら、きちんとスーツを整えられるメンテナンス用品を買うほうが、結果として周囲にいい印象を持ってもらえると思います」(吉田さん)

スーツの色や形より、目の前の人に失礼ではない、派手すぎず、清潔感のある格好でいることがビジネスパーソンの装いの基本中の基本。装いが前に出るより先に、びんびんと「自分自身が前に出るよう」にしたいものだ。

箱田 高樹 カデナクリエイト

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はこだ こうき / Koki Hakoda

1972年新潟県生まれ。江戸川大学社会学部卒業後、カデナクリエイト入社。ビジネスマン向けの媒体を中心に執筆・編集を手掛ける。著書に『カジュアル起業~"好き"を究めて自分らしく稼ぐ~』、共著に『図解&事例で学ぶビジネスモデルの教科書』『クイズ商売脳の鍛え方』など。最新著に『課長・部長のための労務管理 問題解決の基本』(カデナクリエイト他著・マイナビ出版)。

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