中国半導体の父が明かす「EUV国産化まであと5年」→アメリカの制裁があっても進化は止まらない「微細化の独自技術」「ニコンとキヤノンの役割」
【第2回】中国半導体の父「日本の中小企業への出資」に意欲(1月15日配信予定)
【第3回】TSMC創業者と決別して「中国半導体」に懸けた情熱(1月16日配信予定)
――SMICは中国の半導体企業としては最大手であり、あなたは「半導体産業のゴッドファーザー」と中国で長く呼ばれています。2009年にSMICのCEOを退かれましたが、現在は何をしているのですか。
私はゴッドファーザーと呼ばれるには値しません。複数いた先駆者の一人に過ぎません。ただ半導体を通して祖国を豊かにすることを使命としてきたのは事実です。
現在は、GTAセミコンダクター(積塔半導体)という国有の半導体メーカーで顧問を務めています。GTAは、電気自動車(EV)や産業機器向けのパワー半導体やアナログICを作るメーカーです。ご存じの通り、中国のEVは非常に強い競争力を持っており、GTAの顧客にもそうした大手EVメーカーが多数あります。
自動車メーカーが半導体に対して求めることは、品質に対する圧倒的な信頼性です。このためGTAは、CIDM(コミューンIDM、IDMは垂直統合モデルの意味)という事業モデルを採用しています。
ファブ(工場)を建設・運営するのはGTAですが、台湾TSMCのような完全なファウンドリーではなく、複数の顧客企業と合弁で手を組み、半導体の設計から製造、後工程まで一気通貫で手がけます。
自動車半導体支える日本の2社
世界の半導体産業ではファブレス(設計専業)とファウンドリーによる分業が進みましたが、この分業モデルにおいては不具合が起きた際に責任の押し付け合いが起こることがあります。
自動車用の高度な信頼性を求められる半導体には、かつて日本が強みとしたような垂直統合モデルの方が責任が明確になり適しています。
またGTAの半導体の高い信頼性は、日本の装置メーカーに支えられている面があります。特にニコンとキヤノンが果たす役割は非常に大きい。私がGTAを手伝うようになった4年前から、ニコンとキヤノンの露光装置の導入を増やしています。



















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