ダメな男はジャケットの着こなしを知らない 「とりあえずスーツ」からは卒業しよう

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ちょっとしたコツでおカネをかけなくても差が出ます(写真:Fast&Slow / PIXTA)

最近、ジャケットを羽織って、リュックを背負うビジネスマンの姿を見かけませんか?

私は「プロの目線でユニクロもカッコよく!」をモットーとして、これまで延べ3800人以上のビジネスマンのファッションをトータルコーディネートしてきました。その私からは「取り敢えずスーツ」という時代は、いよいよ終わりを迎えているように見えます。

スーツ量販店の売り場構成を見るかぎり、上下の生地や色がそろったスーツではなく、違う生地や色のジャケットとパンツを組み合わせる「ジャケパン」スタイルが増加傾向にあります。スーツ量販で業界ナンバー1の青山商事が運営する「THE SUITS COMPANY」の旗艦店とされる新宿本店では、フロア全体のおよそ20%がジャケパンで構成されています。

同様にAOKIやコナカ、はるやまなどのスーツ量販店では、スーツのみならずジャケパンの扱いを、この10年で劇的に増やしてきました。スーツ一辺倒ではなく、ジャケパンで差をつける時代がやってきています。

進化した!近年のジャケット事情

スーツ全盛時代の基準は、なんといっても高級感でした。シルク混紡、もしくは、細いウール糸で織られた生地の光沢あるスーツにネクタイを締める、それ以上の差別化はありませんでした。ところが、ジャケパンスタイルでは基軸が違います。

ジャケパンとスーツの大きな違いは、上下半身における色のコントラスト。生地の光沢感がなくとも華やかな印象を演出できることです。つまり、ジャケパンの普及により、ジャケットの生地は必ずしも高級である必要はなく、代わりに「機能性ジャケット」という分野が人気を博しています。

ストレッチが効き、温度調整までしてくれる高機能ジャケットは多くのビジネスマンに受け入れられ、年々その商品ラインナップが増えています。シワがつきにくいこれらの機能性ジャケットに合わせるために登場したバッグこそ、ビジネスマンのリュックスタイルです。

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