ダメな男はジャケットの着こなしを知らない 「とりあえずスーツ」からは卒業しよう

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ビジネススタイルのリュックが定着化(写真:筆者提供)

このルーツは、ニューヨークのビジネスマンにありそうです。サイクリング・ボルダリング・ジョギングなど、体を動かすニューヨーカーたちが、ジャケットスタイルにスポーツ要素を取り入れた「アスレチックテーラード」と呼ばれるリュックスタイルをすでに実践しています。

生地へのダメージを考えるならば、高級感あるスーツジャケットでリュックを背負うことはできません。ウール100%の生地ではなく、シワがつきにくいストレッチ生地のジャケットだから、リュックを背負えるのです。これらの機能性ジャケットの普及なくして、ビジネススタイルのリュックは定着化しなかったといっても過言ではありません。

20~40代を対象としたTHE SUITS COMPANYやORIHICA、SUIT SELECTなどのようなスーツ量販店では現在、ジャケットスタイルに合わせるリュックが、ビジネスブリーフの隣で当然のように商品ラインナップとして用意されています。

値段以上に大切なジャケット選び2つのポイント

「いったい何を基準にしてジャケットを選べばよいのでしょうか?」

こんな質問をビジネスマンのクライアントからよく受けます。スーツ・ジャケパンに限らず、ジャケット選びでもっとも重要なポイントは「フィット感」です。

「ジャケットは肩で着る」という言葉を聞いたことがありますか? ジャケットを着た状態で肩の縫い目をつまみましょう。1センチつまめる程度の余裕こそ、適正なフィット感だといわれています。一方、つまめる余裕が3センチ以上のジャケットでは、肩に合っているように見えません。ただ、これ以上に大切な着眼点があります。

それは、腕を通す「アームホール」のフィット感です。どんなに肩が合っていても、ここのフィット感次第ではやぼったい印象になってしまいます。ジャケット肘まわりの生地をつまみ、10~12センチの余裕がある状態が望ましいです。これ以上太い袖では、どんなに高級なジャケットであったとしてもやぼったく見えてしまうからです。

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