とくに、ストレッチが効いているジャケットが多く発売されているので、普段着るスーツジャケットより若干タイトなタイプを試着してみると、ジャケットの適正なフィット感を味わえるでしょう。
たった数千円で、既製品を体に合わせる方法。
そして意外と盲点なのは、既製のジャケットであってもちょっとおカネをかければ、より自分の体にフィットすることができます。それは「お直し」。多くのビジネスマンはパンツの裾上げ以外にお直しをしたことがないかもしれないですが、ジャケットも1カ所あたり数千円でお直しができます。とくに「袖詰め・着丈詰め」のお直しは、スーツ量販店大手4社ならいずれも対応しています。
ジャケット袖は、親指の爪先からジャケット着丈まで10~11センチに落ち着く距離にします。このとき、シャツが1~1.5センチ程度覗くと完璧です。
一方、ジャケット着丈は、スーツの本場イギリスでは、首の付け根から地面までの長さを2で割った数字が適正と言われています。しかし、これは英国人の体形に合わせたバランスです。厚生労働省が行う国民健康・栄養調査(2010年調べ)では、日本人30代男性の平均身長は171.5センチと発表されています。日本人の体型的バランスを考慮し、私は首の付け根から地面までの長さの半分マイナス3~5センチを推奨しています。目視したときの目安は、ジャケット試着時、お尻が4分の1隠れる程度の長さです。
上下のコントラストがまったくないスーツの場合、ジャケット着丈が長いことは気にならないでしょう。一方、上下のコントラストによって着丈バランスが目立ってしまうジャケパンの場合、着丈をコントロールすることがとても重要です。高いジャケットを選ぶ必要はありません。
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