面接や会社説明会で企業側から学生に「何か質問はありますか」と問いかけることが多い。こうした投げかけは、企業が学生にする「質問」に対して、”逆質問”などと呼ばれる。就職活動をする学生と数多く接する企業人事からは「就活生にはどんどん質問してほしい」という声をよく聞く。質問があるということは、それだけ「当社に興味がある、入社意欲がある」と受け取るからだ。ところが最近、質問の内容によっては、かえってマイナス評価になるものが多々あるという。
では企業人事は、学生のどんな質問をNGと捉えるのだろうか。HR総研では採用担当者に対して各種調査を行っているが、「採用活動でマイナス評価となる質問」についても聞いている。その回答結果を内容別に分類し、コメント数が多い順にランキング形式でまとめた。カウントダウン方式で紹介していこう。
「逆質問集」の模範例が正解と限らない
たとえば、面接官に対しての「入社した動機は何でしたか」という質問は「面接官の志望動機に左右される志望者という印象」(機械メーカーの人事担当者)を与えるし、「ご自分を動物にたとえると何ですか」といった質問は、「質問の意図が読めない」(メーカー)と受け取られる。ある食品関係の人事担当者は、「辞めようと思ったことはありますか」という質問を受け、閉口したという。
調べてみると、これらの質問は、“面接官への逆質問集”などに掲載されているようだ。もちろん、話の流れからこのような質問をすることもあるかもしれないが、逆質問集にあったからと唐突に質問すると逆効果だ。自分が本当に聞きたいことかどうか、よく考えて質問しよう。
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